SNS・LINEと不貞行為の証拠

夫婦の一方が配偶者以外の者と肉体関係を持った場合、反倫理的反道徳的行為であり、道徳的に強く非難されます。しかし、法律問題に引き直すと不貞をされた夫婦の精神的苦痛を損害賠償という形で償う関係になります。法律問題は、①事実の確定→②法律の適用→③結論を出すという法的三段論法によって処理されます。すべてがうまく進めばいいのですが、中には①事実の確定でもめることもあります。「不貞をやっていそうだが真実はどうかわからない」「不貞をやったことは間違いないが関係をもった期間や回数がわからない」と事態も考えられます。このような場合証拠による証明が必要になります。

 

不貞行為を証明する手段はいろいろ考えられますが、多いのが①当事者の自白②調査会社など第三者による調査・認識ですが、最近ではインターネットの発展で、LINEFACEBOOKなどいわゆるSNS上の会話が問題を知るきっかけになったり決め手となる証拠になることがあります。音声や口頭による会話と違って文字に残り、偽造もしにくいので当事者の会話であることが間違いないと認められるケースが多いのです。ただ、SNSの会話といえども千差万別で、単に男性と女性の会話がされていて「深い関係になっているに違いない」というだけでは足りません。第三者が見て「この会話の内容から見て肉体関係を持っているに違いない」というところまで感じることができるものでなければなりません。もっとも会話の内容が肉体関係を認識するところまでいかなくても、他の証拠を補充することにより認識を強くすることができます。SNSで関係を疑い調査会社に依頼して調査してもらったらラブホテルに入っているところを目撃したとか、SNSを示して追及したら事実を認めたというような場合です。いずれにしろ、どのような証拠があれば事実関係が認められやすいか、は人間の感覚で判断せざるを得ず、特に専門家は多くの事例を通じてその感覚を自然に身に着けているので最終的に法律関係に問題が発展した場合は専門家の感覚に任せることがいいような場合が多いのです。そして、どの証拠を使うかも、同じく法廷業務で①事実の確定→②法律の適用→③結論を出すという法的三段論法の経験を積んでいる弁護士が得意とするところです。「データーがあったが消されてしまった」といったような場合でも最近ではデーター復元技術が進んでおり、やってみたら復元できたといようなこともあります。最終的には専門家の感覚がものをいいますのでどうぞご相談ください。

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